薬物中毒怪死「紀州のドン・ファン」うどん鍋と真犯人の画像
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 捜査が大詰めを迎えた。野崎氏が最後に食べた“野菜”が事件解明の新証拠として浮上! 真相がついに!!

 2018年5月24日、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の野崎幸助氏(享年77)が怪死した事件は、いまだ記憶に新しい。事件から1年半たつが、犯人も捕まらず、事件の全貌はまだ明らかになっていない。だが、今年9月13日、遺言で寄付先とされた和歌山県田辺市は、野崎氏の遺産が総額約13億2000万円になると発表。寄付を受け取る方針を明らかにした。野崎氏の死因は急性覚醒剤中毒。他殺なのか、自殺なのか、事故なのか。ここへきて、事件解明への、ある重要な新事実が判明した。

「事件当日、60代の家政婦さんは午後3時頃に野崎氏宅を出て、近くの実家に帰宅。その際に野崎氏にうどん鍋を作り、“よかったら温めて食べてくださいね”とメモを残したそうです」(全国紙社会部記者)

 ところが午後8時頃、その家政婦が野崎氏宅に戻ると、いつもはiPadでゲームばかりしている20代の若妻Xさんが、珍しくテレビ番組『ニンゲン観察バラエティ モニタリング』を見ていたのだという。「当日、和歌山では20時から同番組が放送されていました。家政婦さんが各メディアで語っている時間に関する証言は、ある程度信頼できそうです」(前同)

 すると午後10時頃、2階から“ドン”という大きな音がして、家政婦が「社長が怒っている。早く上に行きなさい!」と若妻Xさんに伝えたのだとされる。そして、Xさんがソファでグッタリしている野崎氏を発見したというのが、事件のあらましだ。

 なんとも異様な未解決事件だ。だが、ここ数か月、捜査が急ピッチで進められ、和歌山県警のみならず大阪府警も捜査に全面協力する形となり、複数の関係者への事情聴取が毎日のように行われているのだという。「実は、和歌山では17年7月にダイバーの夫が妻を殺害し、事故に偽装した保険金詐欺事件が発生。そのため、和歌山県警では捜査の人員が足りていなかったんです。ところが、この事件が解決したため、同県警は捜査1課内に新たに野崎さん怪死事件の担当チームを作り、犯人逮捕に動き出したと言いますよ」(別の捜査関係者)

 当初は家政婦が二十数年前に離婚した元夫に薬物の使用歴があるため、彼女の関与も疑われたのだが、ここへきて彼女が完全にシロだと分かる新たな事実が判明したのだという。「野崎氏の司法解剖の結果、新たに胃の中からキュウリが出てきたんです。現在、彼が死ぬ前、どの段階で摂取したのか、警察による最後の詰めの捜査が進められています」(前同)

 通常、うどん鍋にキュウリは具材として入れない。「家政婦さんが作ったうどん鍋にもキュウリは一切入っておらず、しかも野崎さんは一切、このうどん鍋には手をつけていなかったということです」(同)

 そうなると、家政婦が野崎氏宅を出て、彼女が再び家に戻るまで約5時間の間に、「野崎氏がどの時間帯にキュウリを口にしたのか。また、家政婦さんがいない間に誰かが家を訪問し、野崎氏に同具材の入った最後の晩餐を食べさせたのか。そこに犯人逮捕の大きなカギが隠されているのだというんですよ……」(前出の全国紙社会部記者)

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