■結婚式をするなら離婚すると…
現在、未亡人となったXさんは、野崎氏が経営していた会社を引き継ぎ、「従業員を全員解雇しました。また、仮に遺言書が有効だとすれば、遺産13億2000万円のうち、半分はXさんが受け取る権利があります」(前出の捜査関係者)
Xさんが野崎氏と入籍したのは、事件の3か月半ほど前の18年2月初旬のこと。そして、Xさんが実際に田辺市に来たのは4月に入ってからだった。
「野崎氏は若い妻を周囲に自慢するために、結婚式をしたがったんですが、Xさんが断固として反対。“どうしても結婚式をするなら、離婚する”と話していました」(地元関係者)
他にも「野崎氏は薬物使用が疑われる女性と交際していたことが明らかになっています。関西周辺に住むこの女性にも、事情聴取が行われています」(同)
■キュウリを誰が食べさせたのか
和歌山県警ではすでに犯人を特定しているとされ、「野崎氏の最後の晩餐となったキュウリを、誰が食べさせたのかが解明されれば、これを突破口に年内にも犯人逮捕に踏み切る構えのようですよ」(全国紙和歌山県警担当記者)
ついに「紀州のドン・ファン怪死事件」は、解決の秒読みを迎えたようだ。