■オーラのない木村拓哉がいい!
しかし、それがたまらなくいい! アニメ『ドラゴンボール超』(フジテレビ系)の主題歌『限界突破×サバイバー』で自分を解放した氷川きよしにも感じたが、周囲のイメージに押しつぶされそうになってそこからもがき出んとしている人独特の、「キラキラ」とはまた違った「ぎらぎら」が今のキムタクにはある。それがとてもいい!
先日発表された音楽のソロ活動はともかく、俳優としてはどんな役をしていくのか、本当に楽しみで仕方がない。今のキムタクなら、すさまじい悪役もハマるし、ヒロインの父親やダメな上司など、脇だってできる。『グランメゾン東京』の彼の役が、いつも通り「型破りな天才」という設定なのが、もどかしいほどである。彼が演じる普通のオヤジが見たい。木村拓哉は、アイドルオーラがなくなったこれからが、第2の旬なのだ。そんな気がしている。(田中稲)