■ドラマ第1話の視聴率がありえない数字だった
――そう言われるとそうですが、まあウケ狙いで使えると思いますよ。『スクール☆ウォーズ』って、今でこそLINEのスタンプができるくらいの根強い人気がある伝説的ドラマと言えますが、放送当時、第1話の視聴率は芳しくなかったとか。
伊藤 それまでの大映ドラマ作品の視聴率は平均20%ぐらいだったんです。でも、このドラマの第1話がありえない数字だったので「すぐ打ち切りになるね」って噂があったくらい。ところが、その後、放送回を重ねていき、誰かが死ぬたびに上がっていって(笑)。
――それもすごいですよね。
伊藤 でも、私が登場するシーンって全話を通しても実は、それほど多くないんですよ。一話にワンシーンとか。だから、ラグビーをやる男性俳優陣と比べたら、本当に楽でしたね。
――そんな裏話があったんですね。本作は学園ものでしたが、撮影中に共演者同士でカップルができたなんてこともあったのでは?
伊藤 あったのかなぁ? よく分からないです(笑)。
――ちなみに伊藤さんは?
伊藤 私はやることが多すぎて、それどころじゃなかったですから。当時はほとんど毎日が撮影所で、高校に行く時間もなかなか取れなくて。単位も全然取れなくて、結局、4年間通ったんですけど、途中で辞めちゃいました。
――学校に行く時間がないくらい、女優業が充実していたんですね。
伊藤 もう忙し過ぎて、死ぬんじゃないかってくらい(笑)。あの当時は並行して歌手活動もやっていて、休みは月に一日あればよかったぐらいでしたね。
――貴重な休日はどうやって過ごしていたんですか?
伊藤 勉強とか宿題とかやることは山ほど。あとはセリフを覚えたりとか。どこにも出かけられなかったな。でも、当時は大変だったけど、頑張ってやってきてよかったです。そのおかげで、この年齢まで仕事が途切れることなく女優業を続けてこられたと思っています。