■原監督と松井秀喜の関係はよくない

 だが、原監督が描くビジョンは、後継者を育て上げることが終わりではない。「原さん究極の野望は、退任後に巨人の“全権GM”となること。チーム編成を掌握し、自身が育てた監督をコマにすることで、巨人軍が原さんの思いのままに動かせるようになるわけです」(前出の球界関係者)

 つまり、阿部への後継者指名は、野望の第一歩に過ぎないというのだ。もし、これが現実になれば、巨人軍における原監督の存在感は、かつてないほど膨れ上がるだろう。「ミスターをも超える影響力を持つのは確実。令和の巨人は原中心に回ることになる」(巨人軍関係者)

 しかし、そんな原監督の青写真に唯一の不安要素があるという。それは松井秀喜氏(45)の存在だ。「ミスターやナベツネさん(渡邉恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆)をはじめ、読売グループ内には、今なお“松井監督待望論”が根強く残っている。阿部だって、松井が監督をやると言い出せば、身を引くでしょうね」(前同)

 原監督にすれば、松井氏は“目の上のたんこぶ”のような存在なのだという。「原第一次政権時、松井がFAでメジャーに移籍したあたりから2人の関係はよくない。自分の思い通りに動かない松井に対し、原は親しい人物に“松井を監督にはしたくない”と口にしていたとか」(元番記者)

 近年、松井氏は巨人軍監督就任に積極的ではないと伝えられてきた。「かといって、松井の心境が変化しない保証もない。松井が監督になれば、原監督の野望は打ち砕かれてしまうわけです。阿部の後継者を明確にしたのは“もう席はないよ”と、松井の心変わりを封じ込める狙いもあるはず」(球界関係者)

 原監督の大いなる野望の行方は、いかに――。

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