■会見後もヤラセ映像への疑問が残る……

 10月25日付の『デイリー新潮』では、このヤラセ問題を詳しく報じている。

 テレビ朝日は社員や制作スタッフに対し、「チェックしたが分からなかった」と説明。テレビ朝日から企画を請け負い、当該コーナーを制作した、制作会社・テレビ朝日映像のチーフディレクターとプロデューサー、テレビ朝日のデスクらは、3回の試写を行ったが、「不適切な演出には気づかなかった」と話しているという。

「テレ朝もテレビ朝日映像も、“演出に気づかなかった”と言っていますが、映像制作のプロが気づかなかったというのはちょっと疑問が残ります。『デイリー新潮』によると、3月のオンエア時点でテレ朝内部からは“あのVTR大丈夫か?”という疑問の声が上がり、内部調査も行われましたが、ディレクターが否定してうやむやになったといいます。

 このディレクターは派遣会社に所属し、テレビ朝日映像に派遣されていたため、テレ朝もテレビ朝日映像も自社の社員ではないということで、責任逃れをしているようにもみえてしまいます。実は、テレ朝とテレビ朝日映像は以前から対立していたといわれています。今回、ヤラセに事前に気づけず、のちに明らかになったのは、両者が没交渉状態だったからではないか、ともささやかれています」(前出のキー局ディレクター)

『デイリー新潮』によると、テレビ朝日の営業サイドから「会見の内容だけでは終わらないのではないか」と危惧する声が上がっているほか、大手広告代理店からも会見内容を疑問視する問い合わせもあったという。

 テレビ朝日では、女優の米倉涼子(44)が主演を務めるドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』が、初回の平均視聴率は20.3%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と絶好調。しかし、テレビ朝日に深く根を張る因縁は、「私、失敗しないので」のセリフでおなじみの、大門未知子でも解決するのは難しい!?

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