■“スケートが好き”という初心で得た精神的強さ
もうひとつ、10月6日に行われたグランプリシリーズに向けた会見で「楽しみたい」と話していたのも、宇野の大きな変化だといえるだろう。
「シーズンオフでのアイスショー出演や振り付けを受ける中で、宇野選手自身が“スケートを楽しまなくては損”と考えるようになったそうです。“フィギュアスケートが大好き”という自分の原点に立ち戻り、真摯にスケートに向き合おうというポジティブな変化が見てとれました。
宇野選手は今回のフランス杯敗戦後の会見でも“早く練習したい。楽しく、練習を熱心に積み重ねたい”と話しました。すぐに気持ちを切り替え、ポジティブな気持ちを口にした姿勢からも、彼の精神的な成長が見て取れたように思います」(前出のスポーツライター)
フランス大会の結果に衝撃を受けたファンも多かったかもしれないが、まだ宇野の今シーズンの挑戦は始まったばかりだ。次戦は11月15日に開幕するグランプリシリーズ2戦目となるロシア大会。奮闘する彼の挑戦を見守りたい。