ショートカットの清楚なルックスで、青年コミック誌の表紙を飾るや、たちまち大人気となった武田玲奈さん。高校生でグラビアデビューしてから、はや4年。お酒も嗜む大人の女性に成長した新たな魅力に接近!
――連続ドラマ『おいしい給食』では先生役で出演されてると聞いて驚きました。
武田 そうですね、普通に考えると生徒役が多いので(笑)。このドラマの撮影に入る直前まで別の作品に生徒役で出演していたので、実は撮影が始まってからも“ちゃんと先生に見えるかな”って不安に思っていました。演じていくうちに徐々に慣れてきましたけど。
――そんなことないですよ、ちゃんと先生していましたよ。どんなドラマか、改めて教えてもらえますか?
武田 1980年代半ばの中学校が舞台で、給食マニアの先生と生徒が、どちらが給食を“おいしく食べるか”を競う学園コメディものです。私は御園ひとみという新米の国語の教師を演じています。
――なるほど、武田さんは学生時代、国語は得意科目でしょうね。
武田 実は理数系のほうが得意でした。国語は本当に苦手でしたね(笑)。
――武田さんの演技力に騙されましたよ! 御園先生はどんな女性なんですか?
武田 着任当初はちょっと緊張しているんですが、だんだん本領発揮じゃないですけど、ガツガツしていって……生徒たちのことを考え過ぎちゃうところがあって空回りしちゃうみたいな。
――でも、生徒思いのいい先生じゃないですか。今回、主人公で“給食マニア”の甘利田先生を演じられたのは市原隼人さんでした。
武田 市原さんとは初めてご一緒させてもらったんです。今回、市原さんは全体を通してコミカルなオーバーアクション気味なお芝居をされているんです。そんな市原さんって、これまで拝見したことがなかったんですけど、撮影前の台本の読み合わせの段階で、そのキャラがすでに出来上がっていたんです。
――さすがは市原さんです。
武田 いざ撮影に入ってからも、どこから、そんなこと考えて来るんだろうっていうようなアドリブがポンポン出てきていたんです。しかも、それらがおかしくて、みんな笑いを耐えながら撮影していたんですよ。
――武田さん的に、一番笑いのツボにハマったのは?
武田 第1話の校長室のシーンで、甘利田先生が私のコーヒーを横取りして、クッキーをバクバク食べながら、私に質問するというところでしたね。市原さんが本当に口の中いっぱいにクッキーを入れたので、本当に何言っているのか分からなくて(笑)。
――あれって、市原さんのアドリブだったんですか。
武田 台本にもただ「食べる」としか書いてなかったので、まさか、あんなに食べるとは思わなかったんです。
――極めつけは市原さん、コーヒーに砂糖壺の中身をすべて入れていました(笑)。
武田 だから、私のビックリした表情も素だったんです。私がすごく笑っちゃって、何回も撮り直しました。