■失敗したことをくよくよ反省しても意味がない
ドラマに限らず、自分の出ている作品は基本的に見ます。『ドクターX』の場合は、いち視聴者として「面白いなぁ」と思いながら見ちゃってますね。自分が出ているシーンは、「大丈夫だったかな」と思いながら見ていますが、“もっとこうすれば良かったな”みたいな反省はしません。もうオンエアしているし、うまくできていなかったとしても撮り直しはできないじゃないですか。
失敗したことをくよくよ反省しても意味がない。それよりも、次にうまくやればいい。こんなふうに考えられるようになったのは、実はタモリさんの言葉がきっかけです。以前、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)でご一緒していたときに、「毎日『いいとも』やっててさ、いちいち反省なんかしていたら体が壊れちゃうよ。みんな失敗しているし、反省なんていいんだよ。続けてればいいことがあるからさ!」なんて、ゆるーい感じで言ってくださったことがあったんです。当時の僕は、まだまだ反省もしなくてはいけないキャリアだったんですけど、すごく胸に響きました。先輩からかけていただく言葉って、心に残りますよね。
今回の『ドクターX』の現場でも、西田敏行さんや市村正親さんなど、そうそうたる大先輩と共演させていただいて、お芝居との向き合い方を学ばせてもらっています。でも、やっぱりお芝居って難しくてよく分からない(笑)。だからこそ楽しいですね。俳優としての日常は、とても面白いです。これからも、もし呼んでいただけるのであれば、俳優のお仕事をやっていきたいと思っています。まずは『ドクターX』を最終回まで完走して、打ち上げで大いに盛り上がれるように、頑張ります(笑)。
藤森慎吾(ふじもり・しんご)
1983年、長野県生まれ。2004年に中田敦彦とお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」を結成し、“武勇伝ネタ”で大ブレイク。俳優としても活躍中で、主な出演作として映画『津軽百年食堂』『七つの会議』『ザ・ファブル』、ドラマ『インハンド』(TBS系)などがある。現在『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)に出演中。
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