■海外での活動は、苦労と驚きの連続

―でも、予選を受けにドイツまで行くのも大変だったんじゃないですか?

藤「飛行機だけでも10時間以上、全部で20時間以上かかりました。しかも飛行機では、お互いに太っているのに相方とガッツリ隣同士の席で……」

カ「番組の方がチケットを取ってくださるんですけど、裸で腹を合わせたりする芸なので、向こうの方は完全に僕らが付き合っていると思っているみたいなんですよ(笑)」

―それは早く誤解を解かないといけませんね(笑)。ちなみに過去に出た他の国の『ゴット・タレント』と、ドイツの『ゴット・タレント』はどういう部分が違いましたか?

カ「他の国の『ゴット・タレント』では、例えば有名なスーザン・ボイルさんやポール・ポッツさんのような、“感動する芸”をする人が多いんですが、ドイツではいわゆる“お笑い”が多いんですよ。国民性としてバカバカしいのが好きみたいで」

藤「審査員の方も、他の国では女優の方やプロデューサーさんなんですけど、ドイツはコメディアンの方が審査員をやっていたり」

カ「それと通訳さんに『片手を挙手するポーズは絶対にするな!』と言われたんですが、それは“ナチスの敬礼”になってしまうからなんですね。『やったら生きて帰れないですよ』と言われて(笑)」

藤「でも、“片手を挙げる”なんて動作は普通にやってしまうじゃないですか、声援に応える時とか。それを出番直前に言われて、急にネタどころじゃなくなっちゃいました(笑)」

―もっと早めに言えなかったんですかね(笑)。お笑いの出場者が多いというのは、お2人にとってはどうなんですか?

藤「やっぱり、歌手の方とかがいたほうが差別化できるんで、やりにくい部分もありますね。他の出場者に、“体のある部分でバットをへし折るおばあちゃん”とかがいたりして、ムチャクチャなんですよ(笑)」

カ「いや、ホントにスゴいので、番組のインスタグラムで確認してみてください(笑)」

  1. 1
  2. 2
  3. 3