IZ*ONE一転存続!! 混迷のK-POPの2020年を占うの画像
※画像はIZ*ONE『Vampire(Type A)(DVD付)』より

K‐POPでいってみよう! 第8回

 山田孝之主演で映像化された村西とおるの評伝『全裸監督』の著者であり、多くのノンフィクションを手がける本橋信宏は、無類のK‐POPファンでもあった。K‐POPの魅力について縦横無尽に語ってもらう連載がスタート。

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■IZ*ONE復活で猛烈な喝采が湧き上がる!?

 IZ*ONEに朗報がもたらされた。

 サバイバル・オーディション番組「プロデュース48」から勝ち抜いてきた12名の少女たち。

 ところが裏でプロダクション側が番組を仕切るプロデューサーに現金を渡し、性接待を斡旋していたとされ、見返りとして所属タレントの順番を上位にアップさせる工作があったという。

 告発を受けた検察が捜査してプロデューサーは逮捕され、IZ*ONEは無期限謹慎になってしまった。

 昨秋IZ*ONE解散の流れが主流になり、日本からAKBグループを離れK-POPにチャレンジした宮脇咲良、矢吹奈子、本田仁美に同情が集まった。

 せっかくつかみかけた世界的規模のトップアイドルの座だったのに。

 ところが――。

 年が明けて潮目が変わった。

 IZ*ONEは存続、同時に他のオーディション番組で誕生した男子グループX1が解散という明暗に別れた。

 IZ*ONE復活は2月中という。

 世界的人気がグループ存続の後押しをしたのだ(金のなる木ということも解散回避の原因のひとつだろう)。

 3ヶ月に及ぶメディアへの露出辞退は世界中のファンに飢餓状態を与えたので、復活した際には猛烈な喝采が湧き上がるのは必至(センターのウオニョン、泣くだろうな)。

 もっとも捏造グループというあだ名をつけられて、ブーイングを浴びる可能性もあるが、そこは辛抱だ。

『La Vie en Rose』という世界遺産とも言える楽曲とあの12名がシンクロする振り付けが消えずに残ったのだから。

 もともと期間限定だったIZ*ONEの活動も、これで1年以上解散が伸びるのではないか。

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