玉森裕太
Kis-My-Ft2 玉森裕太

 ジャニーズ事務所の人気グループ・Kis-My-Ft2(キスマイ)がレギュラー出演しているテレビ朝日系『10万円でできるかな』のヤラセ疑惑を、2月13日発売の『週刊新潮』(新潮社)が報じている。

 同番組は、2017年10月に深夜枠でスタートし、昨年4月から月曜20時のゴールデン帯に昇格。

 10万円で福袋を購入して中身のよさを競ったり、10万円分クレーンゲームをやってみたりと様々なチャレンジをする番組で、特に人気なのが「宝くじ」を買う企画。ナンバーズやスクラッチなどを10万円分購入し、どれだけの金額が当たるのかを検証するという内容。しかし、『週刊新潮』によると、実際には10万円の数倍の資金を費やして、スタッフが事前に宝くじを購入していたという。

『週刊新潮』では、昨年7月15日放送の「スクラッチ宝くじ削り旅」という企画に携わった番組ADの証言を掲載。スタッフはチーフディレクターの指示で、当たりくじを仕込むために事前に宝くじを買い込み、全部を削る前にどこのどの柄が出たら当たりになるかという“法則”を見つけ出し、当たりが確実なくじを、削る余地を残したうえで、撮影用に“ストック”して、出演者が購入したくじと差し替えていたという。

「また、深夜枠の時代に10万円で土地を借り、キノコを栽培する企画がありましたが、キノコが全然育たなかったため、チーフディレクターの指示でスタッフがスーパーまでシメジを買いに行き、接着剤で地面に貼りつけて、栽培したかのような演出もあったと、ADは証言しています」(芸能記者)

『週刊新潮』が、テレビ朝日広報部にヤラセ疑惑を問い質すと、「シミュレーションとして10万円以上のくじを購入したこともありましたが、既にスクラッチを削ったくじを番組収録に使用することはできません」と否定した。

 12日夜、テレビ朝日は番組公式サイトで社内調査の結果と見解を発表。

「『スクラッチ宝くじ』企画については、当たりの傾向や法則を少しでも確認し、スクラッチの開け方をどう見せるかなどを検討するために、事前に10万円分以上の宝くじを購入したことがあったことは事実です」と、くじを10万円以上購入していた事実は認めたものの、「仮に、当たりの法則を把握しても、削る前に“当たりくじ”を購入することは、スクラッチ宝くじの仕組み上不可能です。本番では新たにロケ中に購入したスクラッチ宝くじを使用しており、事前に傾向と法則の確認のために削ったスクラッチ宝くじを実際の撮影で使用することはありません」と、事前に購入していた当たりくじを撮影で使用することはないと、ヤラセ疑惑を改めて否定した。

 しかし、深夜枠時代の演出については「天候不順で農作物が発育しなかったなどの理由により、通常の収穫期のイメージを放送しようと、他から購入したものを撮影に用いていたことがわかりました。これは不適切な演出であり、視聴者及び関係者の皆様に深くお詫び申し上げます」と、“不適切な演出”であったと謝罪した。

  1. 1
  2. 2