■早見優、松本伊代、渡辺美奈代と

――西村さんの走りに期待しています。でも、のっけからアイドル時代の西村さんを思い出させる天然エピソードを聞かせてもらえました(笑)。そういえば、昨年の10月5日には第1回『80年代アイドルフェス』というイベントに参加されましたよね。

西村 はい、早見優さん、松本伊代さん、渡辺美奈代ちゃん、私の4人で出演させてもらいました。歌ったりゲームしたりでお祭り騒ぎな感じでした。一世を風靡したアイドルが勢ぞろいです。

西村 このメンバーで一緒にできるっていうのは英気を養えますし……ただ、私は本当に歌が苦手なので、“できれば歌はなしで、受付でもなんでもしますので”ってお願いしていたんですけど、結局、歌うことになりまして。アハハ。

――西村さんの歌を期待していたファンも多かったと思いますよ。

西村 そうだといいですけどね。でも踊るのがすごく大好きなんです。渡辺美奈代ちゃんと一緒に、大好きなピンク・レディーさんのメドレーの振り付けを踊らさせていただいて、本当に楽しかったですね。

――楽しく踊れたようで何よりです。でも、そんなに歌は苦手でしたっけ?

西村 歌唱力はデビュー時から成長していませんね(笑)。ちなみにデビュー曲のレコーディングは半年ぐらいかかったんです。それこそ何十回、何百回と歌って、これだけスタジオ代かけちゃって申し訳ないですっていうぐらい、下手くそでした。先輩の岩崎宏美さんは、たったの2回でレコーディングを終わらせているのに(笑)。

――岩崎宏美さんは抜群の歌唱力をお持ちでしたから。

西村 私も有名な先生のところに歌のレッスンを受けに何回も行ったんですけど、歌のレベルがひどくてお手上げっていう。一度はレッスンに行ったら、先生に居留守を使われたぐらい。最初お会いしたときも「あなたの歌声は犬の遠吠え」と言われる始末で(笑)。それでようやく完成したデビュー曲は映画の主題歌にもなったんですけど……。

――映画『ドン松五郎の生活』ですね。主題歌は西村さんの『夢色のメッセージ』

西村 はい。ところがその主題歌を聴いた監督さんは、「なんて歌詞なんだ!?」と驚かれたんです。

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