中居正広
中居正広

 多様な働き方を目指す「働き方改革関連法」が2019年4月に施行されてから、まもなく1年。さまざまな変革の波が押し寄せているが、テレビ界も例外ではなかった。

「働き方改革の影響もあり、昔のようなADの使い方が難しくなりました。長時間拘束できないので、ADを先に帰したり、無理をさせられなかったりします。とにかく辞められると困りますし、過労死なんてことになったら、えらいことですからね」(制作会社関係者)

 2019年3月27日付の『Smart FLASH』の記事では19年4月から放送されていたテレビドラマ『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)の撮影現場でのこんな状況を報じている。「若手ADが、本当に定時で帰ってしまう」「若手は規定を超える残業ができなくなった」……。作品タイトルそのままのADの働きぶりだったようだ。

「現場で働き方改革がいくら進んでも、“テレビのADはキツい”というイメージは消えないでしょうね。実際、ADのなり手がいないんです。その影響で外国人のADが増えています」(前同)

 また、ADの育て方も昔とは違うという。

「働き方改革で早く帰してしまうと、ディレクターやプロデューサーが仕事を教える機会がなくなってしまうんです。これが続くと人が育たなくなってしまうんです」(同)

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