■『ポツンと』の現場はすでに疲弊……
さらに、『ポツンと』への影響について、前出の民放キー局ディレクターは続ける。
「同番組は、事前にアポを取らずに、ポツンと建つ一軒家を調べて、現地まで足を運び、取材交渉をして、うまくいったものだけ放送するというガチンコスタイルで制作されています。当然、いざ行ってみたら空き家だったなんてこともあり、10回行って放送できるのは1~2回程度だといいます。
これまでも放送できる取材対象が限りなく少なかったのに、新型コロナウイルス感染を危惧して取材を受けないという人も少なくはないでしょう。感染リスクの少ない人里離れたところに住んでいるのに、感染者が多く出ている東京から来たテレビスタッフとわざわざかかわりたくないと思うのは当然の心境ですよ。
すでに『ポツンと』の制作現場は疲弊していて、番組作りを担当する制作会社がどんどん離れていっている状況にありました。それがここにきて、コロナの影響で取材先がさらに限られるとなると、物理的にも、スタッフの精神的にも番組制作が難しくなるでしょうね……」
無観客で生放送される『R―1ぐらんぷり2020』が放送される3月8日、同時間帯には『麒麟がくる』、『イッテQ!』、『ポツンと』も控えている……。はたしてテレビ番組関係者の心境はいかに――⁉