坂上忍
坂上忍

 元SMAP木村拓哉(47)主演の『マスカレード・ホテル』や、長澤まさみ(32)主演の映画『コンフィデンスマンJP』など、映画事業が好調のフジテレビだが、数年前から続く視聴率の低迷で、本業のテレビ事業は不調だ。

 そんなフジテレビで1人、気を吐いているのが坂上忍(52)だろう。

 坂上がMCを務める昼の帯番組『バイキング』では、2019年7月以降、雨上がり決死隊宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号田村亮(47)を中心とした一連の“闇営業”問題を連日取り上げ、視聴率が上昇したという。

「同じ事務所に所属するフットボールアワーブラックマヨネーズといった、当事者に近い芸人のコメントが聞けるとあって、番組は注目を集めました。また、ピエール瀧(52)や沢尻エリカ(33)といった芸能人の薬物問題も長時間にわたって取り上げるなどして、同時間帯の視聴率でトップをとる日も少なくありません。『バイキング』が好調だと、後番組の『直撃LIVE グッディ!』の数字もいいんです」(制作会社関係者)

 坂上は『バイキング』のみならず、『直撃!シンソウ坂上』、『坂上どうぶつ王国』、『ダウンタウンなう』など、フジテレビで多数のレギュラー番組を抱えている。

「『直撃!シンソウ坂上』は、低迷が続くフジテレビにあって、特番では10%以上の視聴率を記録することもあります。『バイキング』と『シンソウ坂上』が好調で、フジテレビ関係者は坂上さんに足を向けて寝られない、そんな絶対的な存在になっています。

 それは『バイキング』の番組作りの現場でも同様です。坂上さんは番組で取り上げるネタを事前にすべて確認し、台本にもチェックを入れるほど。番組が午後2時に終了すると、翌日と翌々日を担当するディレクターとプロデューサーが坂上さんの楽屋の前に並んでいて、分刻みで翌日以降の放送内容の打ち合わせをするといいます。そして、坂上さんが“うん”と言わなければ、その企画を進めることもできない。また、生放送のCM中には坂上さんからスタッフに厳しい檄が飛ぶこともあるそうです。坂上さんとしては番組をいいものにしたいという思いから、つい厳しくなってしまうんでしょうけどね……」(前出の制作会社関係者)

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