■稲垣吾郎の登場で視聴率に変化が
そして、このタイミングで、俳優・稲垣吾郎の連続テレビ小説への出演だ。実は稲垣の登場以降、視聴率が上がっている。平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東地区)が20%越えを連発と、稲垣の出演が明確に数字につながっているのだ。これまで『金田一耕助シリーズ』(フジテレビ系)『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)など、民放ドラマで活躍してきたイメージの強い稲垣吾郎を朝ドラに起用し、視聴率アップに成功したという事実は大きい。
しかも新しい地図メンバーの、地上波での連ドラ出演は、SMAP解散以降、初めてである。このことが民放各局に与えた衝撃は大きいだろう。これまでジャニーズ側の圧力から、民放各局は新しい地図の稲垣、草なぎ、香取は起用できなかったといわれるが、稲垣の成功は彼らの地上波復活への大きな足がかりになるはずだ。
AbemaTVやラジオ、そして映画と地道に経験を積んできた彼らは、SMAP解散前よりも大きな価値を見出されるかもしれない。人気、実力を兼ね備えた稲垣吾郎や草なぎ剛、そして香取慎吾が各局の連ドラで活躍する日も近いだろう。(朝ドラ批評家・半澤則吉)
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