■火吹き棒も魅力

西村「さらに焚火の楽しさといえば、コレですよ。今日も持ってきたんですが、こういう“火吹き棒”も今は売っているんです」

ゆま「うわ、すごい。火をおこすために息を吹きかけるんですね。昔の人がお風呂を焚くとき、フウフウとやっていたみたいに」

西村「その通り。昔の人は竹筒でしたが、今はこんな便利な代物があるんです」

ゆま「ちょっと触らせてください。へえー、すごく年季が入っている感じですね。ここから息を吹くんですね(その部分をクンクン嗅ぐ、ゆまチン)」

西村「ちょ、ちょっと恥ずかしいな~! そんなに嗅がないでよ(笑)」

ゆま「うーん。なんか、木と炭の匂いと、あと嗅いだことのない匂いがして……こうやって目を瞑っていると、自然が広がってきます」

西村「そ、そう?(笑)」

ゆま「ちょっと吹いてみてもいいですか?」

西村「ぜひぜひ! 光栄だなぁ。じゃあ、俺の手を“火”だと思って、吹きかけてください」

ゆま「(火吹き棒をセクシーに咥え込むように)ふぅ~」

西村「あ~、いいね~。いいよぉ、すごく!」

ゆま「ふぅ~」

西村「おおっ、キテるキテる。こんなに優しく吹いてもらったら、燃え上がるね」

ゆま「ありがとうございます(笑)。 これで火がメラメラと燃え上がるんですね。楽しそう。ちなみに西村さんは基本、一人キャンプなんですか?」

西村「そう。何人かと行くときもあるけど、一人キャンプが多いですね」

ゆま「寂しくないですか?」

西村「寂しくないです。一人でしかできないこともありますからね」

ゆま「ウフフ。一人でしかできないことって、やっぱり、アレですか?」

西村「え??」(次号につづく)

にしむら・みずき 1977年4月23日生まれ、広島県広島市出身。お笑いコンビ『バイきんぐ』のボケ担当。2012年には、キングオブコントで優勝。先輩芸人のヒロシに誘われて始めたキャンプにのめり込み、キャンプの冠番組を持つほか、キャンプ用に山を購入するなど、“キャンプ芸人”としても活躍中。今年1月28日には初のエッセイ本『ジグソーパズル』(ワニブックス)を出版するなど、活躍の場を広げている。

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