■テレビの崩壊……

「これだけ芸能人の事務所退社が相次いでいる背景には、テレビというメディアの崩壊があると思います。2019年、インターネットの広告費が初めてテレビを超え、2兆円を突破しました。好調なネット業界の一方、広告が以前のように入らなくなったテレビ業界では、制作費のカットが盛んに叫ばれています。

 特にフジテレビが顕著ですが、全社的に各番組、億単位で制作費をカットするよう要請が出ているんです。テレビマンたちは海外ロケを減らしたり、ドラマの話数を削ったり、スタッフの数を減らすなど、制作費を節約するためさまざまな工夫を講じていますが、ついにはタレントのギャラも削減しなければならなくなってきた。レギュラーで出演しているタレントには、ギャラの引き下げ要請をしているといいますよ」(芸能プロ関係者)

 2月18日発売の『女性自身』(光文社)では、『石橋貴明のたいむとんねる』(フジテレビ系)に出演する、とんねるず石橋貴明(58)の1本のギャラが100万円だと報じている。

「ただ、最盛期の石橋さんのギャラは最低1本500万円という報道もあります。石橋さんほどの大物のギャラも減っていることからも分かるように、業界が全体的に縮小傾向で、ギャラもどんどん下がってきている。

 そのうえ、制作費削減のため局アナを起用するなど、タレントのテレビの仕事自体が減ってきている。今後、芸能事務所もタレントもカツカツな状況になることが予想されますよね……」(前出の芸能プロ関係者)

  1. 1
  2. 2
  3. 3