■吉野家で人生が変わったアイドル

 話をアイドルに戻すと、そこでつねに浮上するのが、吉野家かすき家か松屋の、御三家どちら派かという議題。地下アイドルではメジャーなほうの仮面女子など、LINEライブの持ち番組のテーマにしてしまったほどだ。ああ、そちらは『吉野家vs松屋vsなか卯 牛丼対決!』(16年9月22日公開)でした。なか卯を忘れてはいけませんね。

 ただ、今回はやはり、岸本先生も実はお好きな吉野家派に絞りたい。実は以前も調査したのだが、アイドルには松屋、次いですき家ファンが多いのだ。たぶん季節ごとのアレンジメニューが多様で、トッピングの数も違うからだろう。CoCo壱番屋のカレーのごとくMY牛丼が編成可能なのだ。

 一方の吉野家は牛丼チェーン元祖の矜持から、ツユダクねぎだく以外のアレンジをあまり推奨してこなかった。ぼく自身、吉野家の牛丼はいじりたくない派だ。

 その吉野家提供のTBSラジオの番組に、毎週水曜21時からの30分放送の『東貴博のドンと行こうぜ!』があった。昨年5月8日の6回目に登場したのが、女優の眞鍋かをり。彼女は進学のため上京してすぐ、当時は地元の愛媛県西条市にはなかった吉野家に飛び込んだ。食べ終わって出てきたところをスカウトされたのだ。

「吉野家で人生が変わった」という、このエピソードはあらゆる場面で語っている。曰く「東京に来たら、絶対に吉野家さんで食べたいと思っていた」そう。“MY吉野家”も「つねに肉を欲しているので、ガツガツいってますね。牛丼を並盛のつゆだくにして、おしんことタマゴを頼んで、それをぐちゃぐちゃにまぜて食べるのを毎回やっている」とちょっと独特な食べ方。

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