■ある女優が公取委に告発!?

 事務所経由でオファーを受け、スケジュールを調整してもらって、車で送迎されて仕事をする――一般的な芸能人の働き方はそうしたイメージだろう。

「柴咲コウもこれまで運転手付きの事務所車で移動し、“このテレビ局からこういうドラマのオファーが来ていますよ”といった形で仕事をしてきたと思います。ただ、逆に言えば事務所のマネジメントというのはその程度で、それでギャラの何割かを持って行かれてしまうのに納得できないという人もいたのでしょう。柴咲はアパレルブランドを設立するなど、自身でビジネスをしている。お金の流れを把握しているため、独立を決意した可能性もあります。

 ただ、ここで抜け落ちているのは“そもそも誰が売れっ子女優にしたのか”という視点ではないでしょうか。事務所の宣伝力や影響力があったからこそ柴咲は現在の地位を確立することができた。それなのでに、今は自身のネームバリューで仕事が入ってきている。だから独立に踏み切れたのでしょうが、芸能プロダクションとすれば、育てた過程を完全になかったことにされると、つらいところはありますよね」(前同)

 女性誌記者はこう話す。

「実は、エンタメ雑誌が、ある“特定のジャンル”女優の企画を組み、3人の女優にインタビューをしたそうです。すると、その記事を目にした女優Aが“私にはオファーも来ていない。それは私が事務所を独立したからです”と、この雑誌の出版社を公取委にチクったというんです。ただ歴代の女優全員にインタビューして、Aだけが取り上げられていないなら分かりますが、たまたまその3人が出てくれるから、そのジャンルになっただけとのことだというんです……。

 公取委は警察みたいなもので、通報があったら動かなければならないといいます。Aの告発を受け、公取委はその出版社に調査に入ったそうなんですが、もちろん、芸能界からの圧力なんてものはなかった。ただ、出版社としてはそれが公に出るのは非常にマズいですよね。Aのように、公取委を使って逆に圧力をかける芸能人も出てきているといい、芸能事務所の立場はみるみる弱くなってきているといいます。

 何千万円、何億円もかけて売り出したタレントの露出が増え、ようやく投資額を取り戻せたところで独立されてしまうというのは事務所としてはたまったものではありませんよね。たしかに、これまで日本の芸能事務所にはよくない部分もあったかもしれません。ただ、事務所関係者としては頭が痛いでしょうね」

 今まさに、芸能界の潮目が変わりつつあるのかもしれない――。

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