■いかりやさんの名前を出し「役者が夢」と語った
4月3日の『中居正広のキンスマスペシャル』(TBS系)では、2019年4月に志村さんがゲスト出演した放送回を再編集して放送された。
番組では、いかりやさんが死去する3か月前の2003年12月に放送された『40周年だよ!! ドリフ大爆笑』(フジテレビ系)の映像が流された。
「この番組が志村さんといかりやさんの最後の共演で、オープニングシーンもこの回だけ、特別に収録されたといいます。メンバー5人が並んで奥から画面手前に歩いてくる、お馴染みのオープニングでは他のメンバーが先に歩き出す中、志村さんだけがいかりやさんと足並みをそろえて歩いてくるんです。
いかりやさんの長男も、収録後に“合わせねえヤツがいっぱいいて……。でも、志村だけがすごいピタッと合わせてきたんだよな”と、いかりやさん本人が当時語っていたと明かしています」(前出のお笑いプロ関係者)
4月7日発売の『女性自身』(光文社)では、最近も志村さんがいかりやさんの名前を出すことがあり、「これからは役者に力を入れていきたい。役者が夢」と語っていたと報じている。
「いかりやさんは晩年は『踊る大捜査線』(フジテレビ系)など、その演技が評価され、ドラマや映画に多数出演していました。志村さんは、2020年12月公開予定だった山田洋次監督の映画『キネマの神様』で主演を務める予定でしたし、現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『エール』にも出演していました。志村さんもいかりやさんの姿を見て、“役者に力を入れていきたい”と考えたのかもしれませんね。
志村さんにとっていかりやさんは当然、師匠のような存在だった。ただ、その存在を強く意識するライバルのような一面もあったのかもしれませんね」(前同)
過去には確執もあった志村さんといかりやさんだが、その師弟関係は最後まで変わらなかった――。あらためて、2人のご冥福をお祈りします。