■スジギンポって魚が…
ハットリ「やはり魚が好きだからですね。ただ、いきなり“300種類”に挑戦したわけではなく、最初“1か月間釣った魚しか食べません”というチャレンジから始めたんです」
ゆま「いくら魚好きといっても1か月、釣った魚だけなのはつらそう……」
ハットリ「一気に痩せますよ(笑)。で、それが成功して、次に挑戦したのが『築地で路上ライブ。投げ銭の代わりに頂いた現物の魚しか食べません』企画。さらにその後、『淡水魚20種類釣るまで釣った魚以外は食べません』。同様の企画で『東京湾100種類の魚を釣るまで――』。それらを成し遂げた集大成として、『300種類を釣るまで――』に挑んだんです」
ゆま「ふへえー。そんな歴史があったんですね。しかも、ハットリさんが素晴らしいのは、釣った魚をまずは鑑定士さんに写真で送って、種類を確認してもらっているんですよね」
ハットリ「はい。僕も魚には詳しいつもりですが、それでも見分け方の難しい魚も多いんですよね。やはり、そこは鑑定士さんに確認してもらわないと、本当に300種類食べた証拠にはなりませんから」
ゆま「真面目なんですね。それにしても300種類はすごい。日本全国を回ったんですよね」
ハットリ「はい。それこそ北は北海道から南は沖縄まで。北海道のオホーツク海では、“オオカミウオ”も釣りましたよ。非常に珍しい魚で、日本の市場にも流通していない魚です。これが、その写真になります」
ゆま「うわぁ~。怖そうな顔していますね」
ハットリ「オオカミウオは“ギンポ”の仲間で、貝殻もかみ砕く強力な歯を持っているので要注意です」
ゆま「え? ギンポ? なんか卑猥な名前ですね」
ハットリ「そう来ましたか(笑)。ちなみにギンポにもたくさんの種類があって、“クロギンポ”や“タマギンポ”、さらに“スジギンポ”なんてのもいますよ(笑)」
ゆま「キャー。スジギンポが一番気になる~」
ハットリ「といっても、ギンポ自体は細長い魚なんですけどね」
ゆま「なぁ~んだ(笑)。他にはいないんですか。そういう卑猥な名前の魚」
ハットリ「そっちに興味を持たれたんですね。そうですね~。一番オススメなのは、“ヤリマンボウ”です」
ゆま「やりまん!?」
ハットリ「いやあ、ふだん、こういうお話をできないので、楽しいですね」
ゆま「週刊大衆ですから、すみません(笑)。オオカミウオ以外にも、珍しい魚で印象に残っている魚はいますか?」
ハットリ「います。実は僕、日本ではまだ釣果の記録がなかった“幻の魚”を釣っているんです。その事実を知ったときは全身が震えましたね。大学の教授の方も、これは論文レベルの発見だとおっしゃっていました」
ゆま「おおっ!」(次号につづく)
さかなげいにんはっとり 1988年9月5日、神奈川県横浜市生まれ。大学時代にお笑いサークルに加入し、芸人を志す。10年に芸人として活動を開始し、幼少期より好きな魚をネタに活用した『魚名替え歌』などのネタで人気を博す。ネタの他、魚釣りのチャレンジ企画なども実施し、難関のさかな検定1級も取得。今では多くのテレビに出演するなど活躍の場を広げている。
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