■YouTuberの創意工夫も無意味に 

 ”アベノマスク”に関しては、著名人からも批判の声は数多く上がっている。

「脳科学者の茂木健一郎(57)は、4月23日にYouTubeに『アベノマスクの不良品発覚で全量回収をどう考えるか?』という動画を投稿しています。”茂木と評論家・正論権太がトークする”という設定の1人芝居で意見を展開していく動画ですが、アベノマスク回収について、

”安倍総理の失点ではなく、日本がそういう国になってしまった”とフォローをしながらも、

”悲しいよ。先進工業国の日本が、各家庭にマスクを配ることすらできない。品質管理ができていない”

 と、管理の甘さに苦言を呈しています。

 また、24日のツイッターではデヴィ夫人(80)は、

”466億円かけたアベノマスクは90億円で伊藤忠、興和、マツオカコーポレーションに発注。汚れや不良品で未配布分は回収とはお笑いもの。国民が必死に生死をかけてコロナと戦っているのに、利権むさぼる政治家・行政の輩に罰下るべき。466億円無駄にするより空地に病院を建てたほうがまし!”

 と、ツイッターの文字数制限ギリギリの長文で、今回の失態について痛烈に非難しています」(WEBライター)

 回収騒動の前から、YouTuberはアベノマスクをどうにか活用しようと、いろいろな動画を投稿し、話題となっていた。

「アベノマスクは糸を抜いて広げると、横63×縦27センチメートルの、大きな1枚のガーゼになります。それを市販の薄い布と組み合わせて、しっかり使えるマスクにリメイクする動画が流行っています。

 たとえば、4月15日に『ファインズTAKEDA』(佐賀県のローカルスーパー)の公式YouTubeチャンネル『smattv』では、『(元祖)【アベノマスクを分解して何枚プリーツマスクがリメイクできるか!?】政府から配布されるマスクを使ったプリーツマスクの作り方を解説。』という動画で、“1枚のアベノマスクを、大人2人・子供1人分のプリーツマスク”にリメイクする方法を公開しています。“鼻の部分に使うワイヤーは、カラータイ(食料品の袋を縛るのに使う針金)で代用して、鼻回りも密閉できる”というテクニックを伝えているほか、インスタグラムでマスクの型紙を公開していて、“目から鱗”、“アベノマスクの有効活用”と、好評です。

 21日には、『日本ファッションオンライン大学JFOA』も、YouTubeでアベノマスクを立体マスクにリメイクする動画を投稿していますね」(前同)

 大人気YouTuberのヒカキン(31)も、アベノマスクに関する動画を投稿し、話題となっている。

「4月21日に『国からもらったマスク誕生日に開封レビューしてみたw【31歳】』という動画で、

“近所のコンビニとか、ちょっと移動する際に使いまわせるのはいい”、“大きくはないが、言うほど小さくはない”と、アベノマスクに好意的なコメントをしています。

 しかし、同時に、マスクは褒めているものの、“ちょっと変わった”当たり“みたいなのがある”、“正常であることを祈って”と、皮肉っていました。

 マスクが不良品だったら、怖くて前出のようにリメイクして使うこともできませんよね。ただ回収して丸く収まる話でもないと思います」(前出のWEBライター)

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