■CMでも素が魅力的なタモリ

『本麒麟』以外にも、これまで数多くのCMに出演してきたタモリ。現在放送中のフリマアプリ『メルカリ』や、2018年のスマホゲーム『モンスト』などなど、いずれも人気を集めている。

メルカリのCMは、タモリが“アパート・メゾンメルカリの管理人”に扮して、

「住民は変わり者で、みんなメルカリをやっている」「日本の10人に1人がメルカリをやっているってことは、意外と普通か…」

 と、メルカリの普及率の高さをPRする内容だ。

「誰かに語りかけるようなタモリの口調が非常に自然で、親しみやすさを感じさせますが、特筆すべきはCMのラスト。タモリさんが振り向いて一言“メルカリ”と言う部分が、変なアピールや声を張ることもなく、本当に自然にボソッと“メルカリ”と言っていて、かえって非常に印象に残る。よくできたCMだと思います。

 タモリさんが目立たない別パターンでも、猫を愛でていたり、ストレッチをしている2、3秒の姿が強く印象に残るんですよ。本当にさすがタモリさん、と言うしかないですよね……」(広告代理店スタッフ)

 2018年にはスマホゲーム『モンスターストライク』のCMにも出演していたが、そちらでも謎のフレーズ”ヤバババーン”の意味が分からずに困る姿が印象的だった。

「きゃりーぱみゅぱみゅ(27)と『いいとも』のようなノリでトークするバージョンと、スタッフに”ヤバババーン”の意味を尋ねるも分からず、”バカにしてんの?”と困った様子を見せるバージョンがありますが、どちらも”いつものタモリ”という感じで、非常に好評でしたね。特別にギャグを言っているわけでもないのに面白いというのは、もはや凄みを感じさせます」(前同)

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