■「やる気のある者は去れ」の精神
『笑っていいとも!』や『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)や、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)や『ブラタモリ』(NHK)など、テレビで活躍をつづけるタモリ。
プライベートでも、料理や船舶、鉄道、坂道、猫、アマチュア無線、古地図などなど多芸多才な趣味人として有名だ。
「タモリと共演が多いミュージシャンなぎら健壱(68)は2017年に『週刊現代』(講談社)で、
“普通の人が興味を持ちそうなことに本気で興味を持ってやっている”“それが視聴者を引き付けている”
と、タモリの多芸ぶりが魅力につながっていると話しています。それが、CMに起用される理由かもしれませんね」(芸能雑誌記者)
タモリの有名な言葉に「やる気のある者は去れ」というものがある。“自然体”でそのまま画面に登場できるのは、他のタレントにマネできるものではないだろう。ましてや、CMのように一番作りこまれた世界で、自然にふるまえるのは尋常ではない。
「たとえば、現在、芸人界のトップに君臨するにダウンタウン・松本人志(56)。松本も2015年から『タウンワーク』、今年から『ソフトバンク』や『アマゾンプライム』など数多くのCMに出演していますが、まったく自然さはない。どのCMも“個性を強調した松ちゃん”が求められているからでしょうが……」(前同)
2019年の『シニアの好きな芸能人』(ソニー生命保険)では2位、『タレントパワーランキング芸人編』(日経エンタテインメント!)では7位、今年1月の『好きな司会者ランキング』(オリコン)では6位と、ランキングの常連となっているタモリ。
今後もその牙城は、ゆるぎそうもないーー。