■”ウルトラ俳優”つるのも同じ経験を……

“自分の子にヒーローとしての過去をカミングアウトする”というのは、家庭を持つ特撮俳優にとっては避けて通れない道だ。かつて1997年に『ウルトラマンダイナ』(TBS系)でアスカ・シン(ウルトラマンダイナ)を演じたつるの剛士(44)も、似たような経験をしているという。つるのは、2004年に第1子を授かって以来子宝に恵まれ、現在では5児の父親だ。

「つるのは初主演作の『ダイナ』をとても大切にしていて、当時の台本や衣装、当時のおもちゃや小道具を全部レンタル倉庫に保管していると、2018年に『アメトーーク!』で明かしています。変身アイテムも、当時の品が自宅の神棚に飾ってあるとか」(専門誌記者)

 つるのは、2012年に『魂ウェブ』で“カミングアウト”の計画について話していた。

「つるのは『ダイナ』放送当時から、“子供にまず正体は伏せる”“子供に聞かれたら、おもむろにクローゼットから隊員服を取り出して正体を告げる”という計画を立てていました。しかし、いざ長男が生まれると我慢できずに自分から『ダイナ』のDVDを見せてカミングアウトしたんですが、当時と顔つきが違い過ぎて、信じてもらえなかったそうです(笑)」(前同)

 放送当時のつるのは20代前半で、髪形も地味だったため、よけいに気付かなかったのだろう。結局、長男が信じてくれたのは、2008年に映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で“現在のつるの”を見てからだという。

「その後2019年12月末には、いよいよ第5子で次男の絢斗(あやと)くんに正体がバレてしまいました。『ウルトラマンオーブ・オリジンサーガ』(Amazonプライムビデオ)に客演した際のアスカ(つるの)に驚き、“ハッ!? パパ……!”と気づく場面がツイッターで投稿され、“いいね!”が43.4万と話題になりました。実の父親の正体がヒーロー……子供にとっては、夢のような体験でしょうね」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3