■実の息子をガチ泣きさせた仮面ライダー

 夢は夢でも、悪夢を味合わせた元仮面ライダー俳優もいる。特撮ファンの間で、前川泰之(46)の“悪行”は、あまりにも有名だ。今回の水嶋の微笑ましいエピソードに関連して、前川泰之を”ひどい父親”とネタにする声も見られた。

「前川が出演していたのは、2017年の『仮面ライダービルド』です。前川は“石動惣一”という、記憶喪失の主人公・戦兎(犬飼貴丈)が居候する喫茶店のマスター役として、いわゆる“おやっさん”ポジションで登場していました。

 ところが、実際は石動こそ主人公の記憶を奪った張本人。序盤から中盤にかけて“謎の怪人・ブラッドスターク”として、幾度も戦兎を苦しめたり、そう思えば手助けしたりと、読めない態度をとっていました」(前出の専門誌記者)

 そして、33話に変身ベルト『エボルドライバー』を取り戻したことで、ついに悪のライダー、仮面ライダーエボルへと覚醒。主人公の協力者を殺害するという、戦慄のデビューを飾った。

「その正体は、“石動を乗っ取っている宇宙生命体・エボルト”でした。大人もトラウマになるようなとんでもなく残酷なキャラだったんですが、前川本人は当時ノリノリで演じていました。当時のインタビューで“最初から自分の正体を知っていた”にもかかわらず、“カフェでみんなと楽しく過ごすシーンでは、いかに本当の家族みたいに演じられるかを意識しました”と話していましたからね」(前同)

 ネットでは、“エボルドライバーを巻いた状態”で、“エボルトの決め台詞を言いながら”帰宅して、実の息子を大泣きさせてしまったというエピソードが、まことしやかにささやかれている。

「実は“息子を泣かせた”というエピソードは、ネット上で広く知れ渡っているわりに、明確な情報源がなく、あくまでもウワサどまり。しかし、今年の4月23日に更新した公式インスタグラムでは、誕生日を迎える次男に『ビルドドライバー』をプレゼントしたところ、“変身したらパパを倒せる!”と言われてしまったことを本人が明かしています(笑)」(前同)

 前川の場合は笑い話だが、『海賊戦隊ゴーカイジャー』で、最強最悪の宇宙海賊であるバスコ・タ・ジョロキアを演じた細貝圭(35)のように、子供に怖がられて、親せきの家を出禁になったという“悪役特撮俳優”もいる。“正体”を明かすときは、くれぐれも慎重に!

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