■世界に広がるジブリ人気

『ハウルの動く城』の宮崎駿監督(79)は、アジアだけでなく、アメリカやヨーロッパでも多くの熱狂的なファンを獲得している世界的なアニメーター。

「中国では”80年代生まれの人は誰でも、『天空の城ラピュタ』(86年公開)や『となりのトトロ』(88年公開)を知っている”と言われているほど。また、今年1月には動画配信サービスNetflixが、スタジオジブリの21作品を日本とアメリカ、カナダを除く世界約190か国で2月から配信すると発表し、国内外で大きな反響がありました。ジブリは、ディズニーやピクサーと並ぶ、世界的なアニメの制作会社として認識されています」(制作会社関係者)

 スタジオジブリが特に知名度を上げたのは、2001年に日本で公開された長編アニメーション『千と千尋の神隠し』。翌年にアメリカでも公開されると、2003年の第75回アカデミー賞長編アニメーション部門を受賞し、大いに話題となった。2017年には米紙『ニューヨークタイムズ』に掲載された「21世紀のベスト映画25本」で第2位になるほど、『千と千尋の神隠し』は今でも根強い人気を誇っている。

「『ハウルの動く城』は、宮崎駿監督が『千と千尋の神隠し』の次に監督した長編アニメーションです。海外でも注目を集め、アメリカではハウル役の声優に、『ターミネーター4』や『アメリカン・ハッスル』などで知られるアカデミー俳優のクリスチャン・ベール(46)が選ばれるなど、期待が高まっていました。

『ハウル』は、世界三大映画賞の1つであるヴェネツィア国際映画祭では、脚本家に贈られるオゼッラ賞を受賞。第78回アカデミー賞では長編アニメーション部門にノミネートされました。ハウルの声優としても、木村は世界に名を残しています」(前同)

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