■“最強スケーター”羽生を育んだ食事とは?

 インタビューの中では、羽生のこんな本音も語られている。

「もともと真面目な羽生ですから“毎食バランスよく、主菜、副菜、主食をそろえなければ”という思いがストレスになり、品数の多さだけで食事が嫌になることも多かったそう。しかし、同社のサポートを受けるうちに、楽しく食べることや、食べたいものを食べることが大切なんだ、と思えるように変わっていったようです」(前出のスポーツライター)

 プレッシャーになっていた「食べること」を楽しめるようになったのは、トップアスリートにとってはプラスの変化といえるだろう。

「羽生に提供された食事の最大のポイントは“タイミング”と“食べやすさ”だったようです。たとえば、シーズンを通してのピークや、1日の中でも試合時間にコンディションのピークをもってこられるよう、計算されたタイミングで食事が提供されていた。羽生も“フィギュアスケートのことを考えて、重さとか、どう作用していくかっていうのをきちんとわかってくださっていてありがたい”と大満足だったようです。

 また、試合期間などは特に胃腸の動きが悪くなり、以前は泣きながら食事をしていたこともあったことを羽生自身が告白しています。それを改善するために、野菜は汁物に入れるなど、少ない咀嚼回数でも体にきちんと吸収されるように工夫がされたそうです」(前同)

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