■『イッテQ』を通じて”手越”は作られた

 私生活ではハメを外すことも多い問題児だが、芸能活動に関しては一貫して真摯だった手越。たとえば、19年12月11日の『衝撃のアノ人に会ってみた!』(日本テレビ系)では、デビュー当時の手越は、を担当していたボイストレーナーに直談判して2年間も個人レッスンを受けて、ジャニー喜多川社長に「音程が狂ってなさすぎて、視聴者が口パクだと思っちゃう」「ちょっとはズラしてくれないと困るよ」と困らせるほどの実力をつけたことを明かしている。

「手越がレギュラーとして活躍していた『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)でも、17年2月7日の10周年SPの際は“すごくいろんなことを勉強できた番組ですし、手越祐也という一人の人間を作った、細胞のような心臓のような番組でもあります”と、ふだんとは違いマジメに答える姿が見られます。実際、手越が担当する『エンターテイナー手越』や『ノーチャラ手越』は、アイドルはやるには過酷なロケが多いにもかかわらず、しっかりとやり遂げていますからね」(制作会社関係者)

 16年8月21日の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)でも、手越は「僕の人生をいろんな意味で大きく変えてくれた番組。恩返ししてもしきれない」と『イッテQ』を語り、過酷なロケもNG無しで取り組んでいることを明かしている。

「今年4月12日の『ノーチャラ生活』では、マイナス18度の極寒の中国瀋陽(しんよう)市で、約2時間も凍った湖面を掘り、さらにそこからレンコン収穫のために湖に潜るという、超過酷なロケをしっかりやり遂げた。“メンタル負けたら終わりなんだよ、芸能人はよ!”“ツラいときにツラい顔するって、あまりに簡単すぎませんか?”といった名言も飛び出しましたよね。先述の歌唱力のエピソードのように、元からマジメで努力家だった側面が、番組を通じて、より磨きがかかったのではないでしょうか」(前同)

  1. 1
  2. 2
  3. 3