■シングル化で思わぬ反響

『KANZAI BOYA』は剛のソロ活動の音楽性を全面に出した“無駄にカッコいい”ナンバーに仕上がっている。

「ド派手なブラスに鋭いカッティングギター、シンプルな16ビート……。ジャニーズアイドルらしからぬ超本格派のファンクです。曲を書いた剛がソロ活動でこのジャンルに傾倒していて、その集大成とも言えるナンバーになったと思います」(音楽ライター)

 今までKinKiKidsに馴染みのなかった中高年の音楽ファンにも『KANZAI BOYA』は評判となり、「これを聞いて初めて(KinKiKidsが)すごいと思った」などのコメントが寄せられている。

「本気でファンクと向き合っていた剛は、アルバムのレコーディングにスラップ奏法の泰斗でスライ&ザ・ファミリー・ストーンのメンバーだったラリー・グラハム(73)を招聘するなど、手の込んだ作品制作で次第に音楽ファンにもその存在が認められるようになってきました。2019年に発売されたソロアルバム『NARALIEN』は、ファンクとは切っても切れない宇宙と自身の故郷・奈良をかけ合わせたテーマ性のある作品をリリースし、度肝を抜かれた音楽ファンもいたようです」(前同)

 剛のソロ楽曲のような雰囲気を持っている『KANZAI BOYA』だが、KinKiKidsで出す意義は大きいという。

「『NARALIEN』から徐々に評判が広がっていって、その次に剛のソロ活動よりも世間の注目度が高いKinKiKidsのシングルとしてリリースできる意義は大きいです。これを機に剛の音楽性、そして光一の持っている華とエンターテイメント性が再注目されるでしょう」(同)

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