今週の“あなたに会いたい”は「コンビニ研究家」の田矢信二さんです。緊急事態宣言はようやく解除されたけど、外出自粛中にコンビニご飯のお世話になった方も多かったはず。田矢さんは年間1000回以上、コンビニに足を運んでいて、ありとあらゆるコンビニ商品に精通されているんです。というわけで、田矢さんオススメの絶品コンビニ飯を教えてもらいました! ちなみに今回の対面もまだ外出自粛中だったので、リモートで行っています!
ゆま「田矢さんといえば“コンビニ研究家”として、情報番組にもたびたび出演されていますよね」
田矢「はい。コロナの影響もあって3、4月は減少。5月から逆に仕事が増えましたね」
ゆま「そうですよね。外食もできない状況で、コンビニのお世話になることが多かったですからね。テレビ出演以外では、講演などもされていると伺いました。どういうお話をされるんですか?」
田矢「講演は一般向けよりも、コンビニのビジネスモデルに関する話です。最近は団体ツアーで来る中国人経営者たちが、日本のコンビニに興味を持っていて、話すことが増えてますね」
ゆま「へえー。田矢さん自身、以前はコンビニで働いていらしたんですよね?」
田矢「はい。最初はセブンイレブンに入社して、現場で本部社員として、7~8年ほど働いていました。その後、一度“総合格闘技”をやりたくて、退社したんですが……(笑)」
ゆま「え? 格闘技!?」
田矢「ええ。今日はリモートなので、分かりにくいかと思いますが、大学まで、ずっと柔道をやっていたので、体がデカイんです。“小さい力士”といった感じでして(笑)」
ゆま「体育会系なんですね。いっぱい食べそう」
田矢「はい。当時、大学の柔道部の寮の隣にローソンがあったんです。今から思うと、そこのローソンの店員さんは大変だったと思いますよ。お肉大好きの柔道部員が毎日わんさかやってきて、“からあげクン”などの揚げ物ばかりを大量に買っていくんですから」
ゆま「アハハ。ずっと揚げ物を揚げてないといけない状況になっちゃいますね」
田矢「はい(笑)。話は戻りますが、プロ格闘家を目指したものの、今の妻から“私と格闘技、どっちを選ぶの?”と究極の二択を迫られまして……」
ゆま「よくある話だ(笑)」
田矢「ロシアの国技・サンボで世界大会に出場したのを区切りに仕事を選び、今度はローソンに入社したんです。当時は女性向けコンビニとして“ナチュラルローソン”を始めたばかりだったので、関西エリアの新規出店と営業戦略などを担っていました」
ゆま「すごい。何か、印象に残っている自分の戦略とかありますか?」
田矢「おでんと恵方巻です」
ゆま「おお! 今ではコンビニの定番ですよね」
田矢「この2つはコンビニの店員がお客様と会話がしやすいんです」
ゆま「どういうこと?」
田矢「たとえば、ゆまさんがコンビニで商品を選んでいるとき、店員が“この日用品は新商品でオススメです”とか話しかけたら、困るじゃないですか?」
ゆま「はい。洋服屋さんかと思っちゃう」
田矢「だけど、おでんなら、お客様が選んでいるとき、“これとこれを組み合わせると、おいしいですよ”といった会話もしやすい。恵方巻も同じで“幸せになれる”というキーワードがあるので、店員はお客様に勧めやすいんです」
ゆま「なるほど。おでんや恵方巻は、お客さんとコミュニケーションをとるという目的もあるんですね」
田矢「そうなんです。自分で言うのもなんですが、この戦略はうまくハマったな、と思っています(笑)」