■コントがきっかけで候補入り

 木村の名前が出てきたのは、SMAP時代に出演していたバラエティ番組『SMAP×SMAP(スマスマ)』がキッカケだという。

「木村は『スマスマ』の中で、“古畑拓三郎(ふるはたけ・たくさぶろう)”というパロディコントをやっていました。番組初期の1996年に放送されていた、今でも人気のネタで、草なぎ剛(45)が部下の草泉慎太郎、そして犯人役を木村と草なぎ以外のSMAPメンバーや江口洋介(52)といったゲストが務めていました。コントではあったものの、木村が田村さながらのクセのある演技を見せ、時折ボケ台詞を挿入する程度で、笑いに寄り過ぎていなかったため、完成度が高かったんです」(テレビ誌記者)

 そして、1996年9月30日放送の『スマスマ』で、まさかのタッグが誕生した。

「この日は『スマスマ』のスペシャルだったのですが、なんと本家を手掛けた三谷氏が脚本を担当したコントが放送されたんです。この日はメンバー総出で出演。本家さながらの緊張感もありながら、笑いが適度に混じるハイレベルな回になりました。ラストに草なぎが自身の役の元ネタである、今泉慎太郎役の西村まさ彦(59)と、サプライズ対面するというオチが用意されていたのも、当時話題になりましたね。

 パロディコントであるものの、三谷氏が脚本を手掛けるなど、本腰を入れて作っていた。さらに木村の演技のクオリティが非常に高かったこともあって、古畑任三郎役の候補として名前が挙がったのでしょう」(前同)

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