■尽くしてくれる相手を求めて

 渡部さんの組んでいるコンビ、アンジャッシュのネタといえば、代表的なのは「すれ違いコント」でしょう。

 登場する2人の認識の違いや誤解が面白おかしい雰囲気を作り出し、それが次第にエスカレートして大きな笑いを生んでいくコントです。

 現在はテレビでMC業などを多くこなす渡部さんですが、実はこうした緻密な物語性のあるコントには定評があり、コント師として高い評価を得ています。ですから本来の姿は、作品を作り込む芸術家タイプなのではないかと推察されます。

 芸術家タイプの恋愛傾向のひとつとしてあるのが、「自分に尽くしてくれる女性を求める」というものです。自分のために時間を割き、身も心も捧げ、全身全霊で支えてくれるようなタイプの女性が、自分に相応しいと考えるんですね。

 佐々木希さんは、今でも女優業をこなし、家庭に収まらず芸能活動を続けています。それは、渡部さんが求めているタイプとは、異なるもの。そこに物足りなさを感じたのかもしれません。

 心の隙間を埋めるために、ほかの女性と関係を持ったというのは、考えられない話ではないでしょう。

 渡部さんは恋愛心理学にも精通している方です。女性を誘惑する能力に長け、複雑な要望にも的確に対応できるのでしょう。ただ、その能力は諸刃の剣。コントのような「すれ違い」を起こしていたほうが、良かったのかもしれません。

(文・塚田牧夫)

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