「梨泰院クラス」に出演したパク・ソジュン、キム・ダミ、クォン・ナラ、ユ・ジェミョン
※「梨泰院クラス」の出演者たち。向かって左からパク・ソジュン、キム・ダミ、クォン・ナラ、ユ・ジェミョン。写真:アフロ

 韓国ドラマ『愛の不時着』と『梨泰院クラス』(ともにネットフリックス)が大ブレイクしている。特に、韓国の実力派俳優、パク・ソジュン(31)演じる青年が、様々な困難に立ち向かいながらも仲間たちと夢を叶えていく青春群像劇『梨泰院クラス』は、“一度見だすと止まらない”“今まで見たドラマで一番面白い”“笑いも感動も胸キュンもあって最高!”と、目の肥えたドラマファンから芸人やアイドル、実際にドラマ制作に携わるプロたちまで、ありとあらゆる人を夢中にさせている。

 そこで今回は、雑誌やWEBなどで活躍中のドラマライター・田中稲さんに“『梨泰院クラス』がここまで視聴者を魅了する理由”を解説してもらった。

(※本記事は以下『梨泰院クラス』第1話~16話までに関するネタバレを含む可能性があります。未見でこれからご覧になる予定のある方はご注意ください)

「『梨泰院クラス』には、日本のドラマの緻密さとは真逆の魅力を感じました。重要な局面になるとキャストが力技でストーリーを展開させていくダイナミックさには、最初は少々驚きましたが、それが不思議と爽快。登場人物の設定も斬新なんですよね」(田中さん)

 特に新進気鋭の女優、キム・ダミ(25)が演じた主人公のビジネスパートナー、チョ・イソには驚かされたそう。

「イソは“ソシオパス”(反社会性パーソナリィティ障害)という設定で、言いたいことをズバズバ言って、こうと決めたら人の気持ちも平気で利用する。恋をするパク・セロイの前でもいい子ぶらず“○○は首にすべき”など冷たい意見をアッサリ言うシーンが多い。でも、だからこそビジネスドラマとしても見応えが出たのだと思います」(田中さん)

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