■オリジナル作品の罠
「まず、オリジナル作品、というところですよね。たしかに、福田雄一監督は同じ枠の『今日から俺は!!』で大ヒットを飛ばし、『銀魂』『変態仮面』といった作品の評価は高い。しかし、それらはすべて原作マンガがある作品ばかり。オリジナルで高い評価を得ているのは『勇者ヨシヒコ』シリーズくらいじゃないでしょうか。今回もオリジナル脚本ということなので、その心配はありますよね」(前同)
さらに続けて、
「また、福田さんは“福田組”と言われるように、同じ俳優を起用して、彼らをフィーチャーした作品作りをする。佐藤二朗、そしてムロツヨシがその筆頭です。ということは、今回の作品はやはりムロさんがド中心に置かれて、ガッキーはあくまで脇役、重要な場面のみ登場する、というポジションになるのではないでしょうか。
実はこのドラマの制作は、すでに4月にアナウンスされていて、そこでムロは“芽郁ちゃんとは、がっつり共演できるので、とっても嬉しいです。実はめっちゃファンだったんです”と語っている。タイトルも『親バカ青春白書』だし、概要も親バカのあまり、娘と同じ大学に通う父の話、ということですから、メインはムロと永野。ガッキーはそれほど登場しないのでは…という危惧はありますね」
と語る。そもそも、よくよく見るとガッキーは、「ムロ演じる主人公ガタローの最愛の妻でさくらの母・幸子。すでに亡くなっている」という設定なのだ。亡くなっていては、出番が少なくなるのもやむを得ないところはあるだろう。