■『イッテQ』はコア層から圧倒的支持
日本テレビでは、2019年からそれまでの「世帯視聴率」から、より正確に誰にどの程度視聴されているのかが分かる「個人視聴率」に全面的に移行させた。
また、今年3月30日からビデオリサーチ社が世帯視聴率に加え、個人視聴率の発表も始めている。
「日本テレビでは昨年から個人視聴率を重視してきていたのですが、今年からテレビ朝日も個人視聴率を重視する方針を取り始めたといいます。すると個人視聴率では13歳から49歳までの“コア層”の多くは、圧倒的に『イッテQ』を視聴していて、50歳以上の中高年が『ポツンと』やNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を視聴していることが明らかになったんです。
スポンサーには、中高年の視聴者より若年層を求める企業が多い。コア層が見ている番組は広告が入りやすく、広告の価格も高いので、テレビ朝日も世帯視聴率から個人視聴率を重視するようにしたということでしょうね」(前出の制作会社関係者)
その個人視聴率で“コア層”に支持されているという『イッテQ』。では、今後も変わらず日曜夜にモンスター番組として君臨することになるのだろうか?
民放キー局ディレクターはこう話す。
「実は、そうとも言えない状況で……『ポツンと』の巻き返しがある、というよりも、『イッテQ』の凋落がありそうな状況ですね。それは、やはり新型コロナウイルスの影響で、『イッテQ』の海外ロケができないことが非常に大きいんです」