■半沢直樹以上の熱さ!

 というのも、賀来が演じる森山は、電脳雑技集団に株を買収されたスパイラルの社長、瀬名(尾上松也/35)の同級生。今後、この2人の関係が重要になるのは間違いなく、主人公の半沢とも近しい森山が、物語を動かす原動力となることは確実だ。ストーリー上の最重要人物といえるだろう。

 さらには、森山の魅力的なキャラクターにも触れておきたい。第1話ではかつての友、瀬名への思いを情感たっぷりに語ったりと、周囲が腹芸合戦に終始する中、誰よりも人間くささを見せた。そんな森山の見せた「熱さ」は、正義感で突っ走り続けた、第1シーズンの半沢とダブって見えた。

 特に東京中央銀行に案件を横取りされた事実を知り、怒りに震えるシーンが印象的。上司の諸田(池田成志/57)や半沢にまで噛みつき、銀行への怒りをあらわにしたのだ。上司だろうが関係なく、自分の正義を貫こうとするその姿は、まさに第1シーズンの半沢直樹そのもの。森山は今回の『半沢直樹』の裏主人公で、制作陣は半沢の後継者として位置づけているのかもしれない。

 ツイッター上でも「青くて、熱くて、まっすぐで応援したくなる」「賀来賢人がよすぎる。熱い」とさっそく盛り上がりを見せている。堺雅人が前作で大出世をしたように、賀来賢人が『半沢直樹』で国民的俳優に成長する可能性は大いにある。(ドラマライター・半澤則吉)

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