■方針転換で求められていない存在に……

 フジテレビの遠藤龍之介社長は、5月29日に「フジテレビでは4月より『13歳~49歳の男女(弊社ではキー特性と呼びます)』の視聴率をより重視していく方針で臨んでおります」とコメントを発表している。

「日本テレビでは10年以上前から、広告スポンサーがCMを入れてくれる10~50代までを対象にした番組作りを積極的に行ってきました。フジテレビもここにきて若年層をターゲットにした番組しか作らないという方針に転換。

 扱う人物やネタは多少違いますが、『シンソウ坂上』はTBSの『爆報!THEフライデー』と近い内容です。同番組とも今は特に旬でない人を取り上げる、このような番組は高齢者がメイン視聴者層で、若者は見ない。かつては高い視聴率を取った『爆報!THEフライデー』も現在はかなり厳しい状態で、ほどなく打ち切りとなり、MCの爆笑問題を残して、新企画になるともっぱらです。

 坂上さんもその毒舌キャラでブレイクしましたが、若者は“坂上さんだから”といってチャンネルを合わせるわけではありません。“過激なみのもんた”のような感じで、シニア層にウケていたんです。フジテレビ上層部が“キー特性”を重視すると判断した今、厳しい言い方になるかもしれませんが、坂上さんは局に求められていない存在になりつつあると言えそうです」(前出の制作会社関係者)

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