■実は店の不景気は「死んだふり」!?
かなり強気の予想をしてしまいましたが、「でも浜田オマエ、コロナ禍で少し前まで店が潰れそうだったぜ。金もないのに店は出すか?」と思いますよね。
「お客が来なくて潰れたホールは数あれど、出し過ぎて潰れたホールは1軒もありません」から、その疑念はごもっとも。でもご安心ください。この状況でもホールには「埋蔵金」があるのです。いやマジで。
その秘密は「新台入れ替え」にあります。みなさん、一回の入れ替えにかかる費用ってどのぐらいだと思いますか? 正解は、最新台10台程度の入れ替えを想定している中規模店で費用が500万円ぐらいです。内訳は、新機種の台価格が500万円として、行き違いになる中古台の下取りや値引きで減額。でもしばらくは新台のシマを赤字還元するので再び出費。これらを引っくるめて、だいたい500万円也。都内などは毎週入れ替えをするのが定番になっていますから、これだけでも1か月で2000万円程度が飛んでいたわけです。
この入れ替えを不景気時には最新台を少なめにして残りは中古台で済ます……いや、例えば「1パチ(5スロ)シマの在来機を4パチ(20スロ)シマと取り替えっこ」と言った小細工で中古台すら買わずにお茶を濁せば、費用がガボッと浮くわけです。台メーカーにとっては、やって欲しくない方策ですが、もはやなりふり構っていられないホールは、この手段で入れ替えをしのいで、“埋蔵金”を錬金しているってわけです。つーことで、しっかり経営できているお店は、現状でもそれほど深刻なダメージを受けていないのですよ。
というわけで、結論です。上手に経営しているお店にとって、コロナ禍は「へっちゃらとまではいかないけれど、なんとかなる」わけです。皆さん、安心して遊びに行ってください。