■監督は乃木坂作品と縁が深い

「乃木坂46に所属していた西野七瀬(26)が、ドジで運動音痴なメガネ女子・旭(あさひ)を演じました。薙刀を通じて、仲間と切磋琢磨して少しずつ成長していく旭を、西野は体当たりで見事に演じていましたね。ちなみに、同年に公開された舞台版の主演は同じく乃木坂の齋藤飛鳥(21)で、斉藤が主演する、今年9月公開予定の映画『映像研には手を出すな!』も、英監督が手掛けています」

『映像研』は、アニメを作りに魅了された高校1年生・浅草みどり(齋藤)と、同じくアニメ好きだが、マネジメントやビジネスを重視する金森さやか、そしてカリスマ読モで両親がお金持ちだが、アニメーターを夢見る水崎ツバメの3人が主人公の、アニメ制作活動を描く青春ストーリーだ。金森を演じる梅澤美波(21)と山下美月(21)も、斎藤と同じく乃木坂46のメンバーである。

「4月には、映画と同時進行で撮影した全6話のドラマもTBSで放送していました。本来ならドラマ最終回直後の5月15日に公開予定だった映画ですが、新型コロナウイルスの影響で、公開は9月25日に延びてしまった。ドラマは原作者の大童澄瞳がツイッターで“実写化大成功と言って差し支えない。頭おかしい”と絶賛していました。キャラの性格は微妙にアレンジされていましたが、たとえば齋藤飛鳥が語尾に“~じゃよ”を付けて話す部分も、ウソっぽくない。自然な演技を見せていましたね」

 役者の演技以外にも、『映像研』メンバーが妄想を語り合う場面では、線画が徐々に形になり、飛行ポッド「カイリー号」が生み出されていくVFXの超ハイクオリティが、「深夜ドラマとは思えないレベル」と視聴者の間で話題となっていた。映画の予告でも、格闘する巨大ロボや、ビル群を走る飛行ポッドが登場し、どちらもハイクオリティだ。

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