■矢作「すっごい話すんなよ、お前…」

 小木が語るところによれば、予想以上に偏頭痛の治療がうまくいき、時間が余ったため、小木はいろいろと調べたい、と思って医師に相談。エコー検査を受け、翌日に精密検査を受けた小木は、医師に個室に呼ばれたという。その場には看護師もついてきてくれたという。

 以降の、おぎやはぎの2人の会話はこうだ。

小木「で、まあ俺ちょっと、えー」
矢作「やばいやばい」
小木「と思ってさ。でも、やっぱり好きな看護師だから、うろたえたくないし」
矢作「またかっこつけて」
小木「そう、で“何かなあ、個室なんて。別に言ってくれりゃあ良いのに”って。で、個室でさ、看護師さんも一緒に入ってくれるわけ。泌尿器科の先生もいてさ、なんかこう画面、モニターもあんのよ。で、こう言われたの。
 じん、えー腎細胞がんです」
矢作(しばらく沈黙の後に)「はっ?」(あまりのことにその後ちょっと笑う)
小木「腎細胞がんです、って言われちゃったの俺。告知されたよ。がん告知よ。びっくりしたよ。本当に」
矢作「今までの流れだと絶対ボケる内容じゃねえかよ」
小木「いやいやだからびっくりして、こっちも」
矢作「腎細胞がん、って?」
小木「がんよ、腎臓がんよ、だから言ったらもう」
矢作「はあ?」
小木「5センチ以上あるのよ。ステージ1だからね。だから大丈夫なんだけど」
矢作「ステージ1…」
小木「だからびっくりしちゃってもう。でも看護師いるから、後ろに俺の。かわいい看護師いるから俺も“あーそうすかあー”つって(笑い声)。“どうしたらいいすかあ”、って。俺もうろたえたくねえから、もう」
矢作「すっごい話すんなよ、お前…」
小木「本当にびっくりしちゃって。それで看護師ももうなんかクスクス泣いちゃってる感じなの。だから俺もかっこつけたいし、でもビビってるし、俺も。でもこれほんとでもね、こんな時間になっちゃった。とりあえずみなさん、検査は行ったほうがいいね」
矢作「だし…」
小木「来週休みますよ。再来週も。手術する!」(叫び気味に)
矢作「さよならー」
小木「さよなら!」

 と、番組は終了した。

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