■車やレジャーは?

 まず我々の足に関して、長尾氏が薦めるのはカーシェアリングの利用だ。

「そもそも、マイカーには維持費がかかります。乗る頻度がさほど多くないのなら、カーシェアリングに切り替えてはどうでしょうか」(前出の長尾氏)

 最大の魅力は、レンタカーよりも安いことだ。

「仮に、トヨタのアクアを24時間借りるとして、レンタカーでは約1万円かかりますが、現在『タイムズカーシェア』では、6380円から借りられます」(業界関係者)

 だが、レンタカーも含め、1台の自動車を回し乗りすることになれば、ウイルスの付着などが、どうしても気になるもの。そのため、最近は利用客も減少傾向にあるという。その影響か、一部のカーシェアリング会社では、コロナ禍の現在、通常より利用料金を抑えたキャンペーンを行っている。これを狙うのも得策だ。

「カーシェアは月会費に加え、時間や走行距離によっては追加料金が発生しますが、200キロぐらいまでなら確実に割安。もちろん、除菌シートでハンドルなどを拭いてしまえば、感染症のリスクは抑えられるから安心です」(前同)

 車の次はレジャー。「Go  Toトラベル」を活用すれば、旅行費用が最大50%還元されるが、旅行代理店を通しての予約が必要など、何かと面倒な制約もある。そんな縛りもなく、旅費を節約できる方法があるのをご存じだろうか。それは、JRの『青春18きっぷ』をはじめとした、お得なきっぷや周遊券を使うことだ。『青春18きっぷ』は、特急を除くJR全線に一日乗り放題。5回分が1万2050円で販売されている。

「“青春18”という名称ですが、年齢制限なしで利用できるのは意外と知られていません。1人で5日間乗り放題、5人で1日乗り放題といった使い方もできます」(長尾氏)

 たとえば、5人で日光へ、日帰りで往復するとしよう。新宿駅を起点とすると、日光駅までのJRの乗車券は5人分で往復2万6400円。しかし、「青春18きっぷ」なら、半額以下ですむのだ。

「ただし、1年の間に、使用できない期間もあるので注意してください」(前同)

 旅行する前には、きっぷが使用可能な期間を確認しておきたい。

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