■癒やしに徹した『わたナギ』
この人気上昇の理由は、ツイッター上に「わたナギは1週間の癒やしタイム。毎日、少しずつ溜まっていく疲れが消えていく」などの声があるように、“癒やし”にあるようだ。放送開始当初は、「毒母」や「ブラック上司」が登場して、人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(同局系)のように、働く女性にかけられた呪いを解く展開を匂わせた。
しかし、毒母問題は第3話で早くも解決され、ブラック上司と思われていた支店長も、第7話で部下のキャパオーバーを心配して、プロジェクトをやめさせようとするなど、心配には及ばなかった。その結果、このドラマには悪意を感じるキャラがほとんどいなくなり、優しい“癒やし”の関係だけが残った。このことが多くの視聴者をひきつけているようだ。
残すところ、あと3話になった同ドラマで、気になるのはメイの恋の行方だ。彼女の恋愛スキルが天然レベルで低すぎるため、男たちを振り回しまくってハラハラしそうな予感がするが、きっと最後はナギサさんの“癒やし”でほっこりさせてくれるだろう。(ドラマライター/ヤマカワ)