■流れを変えたのは東映と国民的女優のあの人
『るろ剣』はどうなってしまうのか……。そんな絶望的な状況だったが、国民的女優吉永小百合(75)と東映の迷いのない決断により、事態は好転しそうだという。
「伊勢谷は、21年公開予定の吉永主演映画映画『いのちの停車場』にも出演していた。伊勢谷の逮捕からわずか3日後の9月11日に撮影現場会見が開かれたんですが、そこで吉永は“こういうことを乗り越えて、また撮影の現場に帰ってきて欲しいという風に、いま思っています”と、伊勢谷をフォローする発言をしただけでなく、東映の手塚治新代表取締役社長が、代役など使わずにノーカットで公開することを発表したんです」(映画ライター)
手塚社長は会見で
「制作チームと各企業との間で何度か相談を続けました。東映といたしまして、同俳優のシーンはカットせずに映画を公開することとしました」
「映画は有料で鑑賞していただくクローズドなメディア。テレビなどとは少し違うと考えております。作品と個人は別のもの。作品を守る判断をさせていただきました」
と説明。伊勢谷の逮捕からわずか3日というスピーディな東映の対応と、コメントを避けようと思えば避けられる立場である吉永が、あえて伊勢谷についてハッキリとコメントしたことで、流れが少しずつ変わり始めているというのだ。