■たった1回のコントに62万円

「ラストの銃でハチの巣にされる」の部分に関しては、「弾着(※撃たれたように服などに火薬を仕込んでタイミングよく破裂させる効果のこと)見せでハデにやったら面白いんじゃないか」という理由から、あえて効果音だけでなく、屋敷が撃たれるたびに仕込んだ火薬が破裂する本格的な表現を導入したことを嶋佐は明かしたのだが、「ホントに撃たれたみたいな空気になりました……」と、本格的すぎて逆効果だったことをボヤいたほか、弾着についての裏話を披露した。

「2人はTBSの知り合いのディレクターから、弾着の請求書が62万円だったことを告げられたというんです。屋敷いわく“弾着界のドン”と呼ばれる人を起用していたらしく、おぎやはぎたちを驚愕させていました。今回のようなたった1つのコントの一部分の演出にTBSは62万もかけていたんです」(前出の専門誌記者)

 今年は、コロナ禍でテレビ局は経済的に危機に陥っているとされている。その中で、たった1つのボケ、しかもニューヨークの2人自身が認めているように「スベったボケ」に62万円。7月8日のTBS定例会見で佐々木卓(たかし)社長はCM収入について「精査はしていないが、過去最大クラス(の激減)」「30%や40%も落ちている」としていたが、それだけに大盤振る舞いは際立つ。

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