複雑な人間関係に視聴者も困惑

 ここで視聴者が混乱したのは、矢神家の複雑な家族関係だった。16年前に死去した前当主・康之介(栗田芳宏/63)には、前妻の子である長男・康治と長女・波恵(戸田恵子/63)、後妻の子どもである次女・祥子(安蘭けい/50)と次男・牧雄(池内万作/48)がいる。

 子どもが4人いる康之介は、跡継ぎ問題になんの支障もないはずなのだが、なぜか養子が2人いて、それが勇磨と矢神佐代(麻生祐未/57)なのだ。また、現当主・康治が禎子と再婚したことによって、連れ子の伯朗、実子の明人が加わると、さらに相関図が複雑に。

 視聴者はツイッター上で「家系が複雑すぎて、もう一度ゆっくり見ないと把握できない」「公式ホームページに相関図以外に家系図まであってびっくりしたけど、こりゃ家系図ないと頭がこんがらがるわ」などと、カオスな家族関係にとまどっていた。

 そんな中、主役の妻夫木に負けないほど視聴者の反応が大きかったのがディーン・フジオカだ。名家ならではの気品と仕草。伯朗に対する上から目線の、冷たくも美しい表情が随所に見られ、ファンの間では「ディーン祭りだ!」などと盛りあがっていた。

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