2億6000万円「ディープの大将格」が登場【POGの王道新馬予想】の画像
シテフローラルは評判通りの走りを見せられるか

 今週は秋華賞。史上初の無敗での牝馬3冠達成なるかが最大の焦点となるが、その前の新馬戦にも注目馬が登場する。

 日曜の東京5R(芝1800m)にはシテフローラル(父ディープインパクト、母ジョコンダⅡ)がスタンバイ。半兄にサトノクラウンがいる良血馬で、セレクトセールで2億6000万円という価格で金子真人オーナーに落札されたいわば“エリート中のエリート”だ。

 POGでも人気の1頭だが、実は『POGの王道』で3月上旬に取材した際には、そこまで評価は高くなかった。育成したノーザンファーム空港でもほとんど名前が挙がらなかったのだ。

 3月中旬に行われた合同撮影では、「前向きで気が良すぎる面はありますが、父の仔らしく柔らかくて雰囲気がありそう」とA-1厩舎の大木誠司厩舎は話していた。

 おそらく“いい馬だけどそこまで目立ってはいない”という評価だったようだが、5月下旬に大木厩舎長に再度話を聞いた際には、期待の1頭に挙げていただいた。

 入厩し、今週デビューまでの過程を見るとまだ完全には仕上がっていない印象だが、トラックマンの評価はどうか。

「これは正直“どうかなぁ”という感じです。走るとは思うのですが、まだ幼いところがあり、大物感はまだ感じとれません。走りっぷりはいいのですが、ギアがもう1つありそうで、それが出せていない印象です。ただ先週の新馬戦で堀厩舎のレインフロムヘヴンが勝ったのですが、堀先生は期待していなかったんです。なので、堀厩舎の馬は分からないというのが本音です(笑)」

 人気にもなりそうなので、あまり大きくは張らないほうがいいかもしれない。

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