■『あた恋』第1話の評判は上々!「キュンキュン」「続きが気になりすぎて、日常生活が辛い」の声も

 第1話は樹木と浅羽が最悪の出会いを果たすところから、“一番売れる”シュークリームの開発を通じて、2人の距離が少しだけ縮まる様子が描かれた。「雨の相合傘」や「壁ドン」など、初回から胸キュンシーンのオンパレードで、 ツイッターでは一時「#恋あた」がトレンド世界一を獲得。テンポの良い展開に「王道最高!楽しめそう!」「キュンキュンした」「続きが気になりすぎて、日常生活が辛い」と視聴者の評判も上々のようだ。

 今回の『恋あた』のように、立場や価値観が全く異なる2人が衝突しながら恋に落ちていくという構図は、お隣の韓国ドラマにおいては“ド定番”パターンとなっている。もちろん日本でも、松本潤(37)や井上真央(33)を一躍スターダムへと押し上げた『花より男子』シリーズ(TBS系)や、ビジネスを主軸に小栗旬(37)と石原さとみ(33)の恋模様を描いた『リッチマン、プアウーマン』(フジテレビ系)など、同様の構図を用いたいくつかのヒット作が思い浮かぶが、韓国ドラマにおける“格差ラブコメ”の総数はその比ではない。

 例えば、ヒョンビン(38)主演の『シークレット・ガーデン』、チャン・グンソク(33)主演の『キレイな男』、イ・ミンホ(33)主演の『相続者たち』などなど、あらゆるドラマに“ビジュアルは良いが性格に難ありの財閥系ツンデレ御曹司”が登場し、紆余曲折がありながらも、ひたむきなヒロインの魅力に次第にほだされていくというストーリーが量産されてきた。日本以上の格差社会である韓国だけに、一発逆転のシンデレラストーリーが好まれてきたという背景もあるが、魅力的なキャラづけや細かなスパイスで“手を変え品を変え”視聴者を飽きさせない韓国ドラマ的手法は、見習うべき点も多い。

 また、「韓国スターはラブコメから生まれる」と言っても過言ではない。今年ネットフリックス配信で大きな話題を呼んだ『梨泰院クラス』のパク・ソジュン(31)も、韓国内では出演作を必ずヒットさせる“ラブコメキング”の異名を持ち、現在に至るまで数々のラブコメ作に出演。近年では18年の『キム秘書はいったい、なぜ?』でナルシスト御曹司役を演じ、例によって大ヒットに導いている。

 今回の『恋あた』において、中村演じるツンデレ社長はまさに『キム秘書~』のパク・ソジュン的な立ち位置となるのだが……。

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